規格外野菜から食の問題を考える
SUBSTANDARD VEGETABLES
傷があり、また形や大きさが揃わない野菜が廃棄される現状を変えたいとの思いから、千葉県市川市で農場を営んでいます。毎日、消費者に届く前に捨てられているたくさんの規格外野菜も、見た目に少し難があり、サイズが揃わないだけで、味は変わらず美味しい野菜です。実際に畑で育つ野菜に触れて収穫をし、食べていただくことで、野菜の見た目を重視する習慣を見直し、売れ残り野菜を減らすきっかけを作ってまいります。
農業を通じて進めるSDGs
循環型農業で持続可能な社会を
当園では持続可能な開発目標「SDGs」の一環として、こういった取り組みを行っています。
1.「貧困をなくそう」
2.「飢餓をゼロに」
フードロスの一環ではね物の野菜(C品)を子供食堂などによろこんで提供いたします。
3.「すべての人に健康と福祉を」
自然農場での体験を通じて自然を身近に知っていただき、健康増進に貢献します。
今までの培った経験をもとに、将来的には「障碍者も働ける農場」をつくることも考えています。
6.「安全な水とトイレを世界中に」
農薬の使用量を減らし、化学肥料を一切使わない農法で地下水の汚染を抑えます。えひめAIの使用でバクテリアの力を借りて、水も浄化します。
また、当園では水道水を一切使わず、すべての水資源に井戸水を利用することで、上水道の環境負荷低減を目指しています。
8.「働きがいも経済成長も」
就労人口の減ってる農業をもっと知ってもらい、働き手の育成も行います。また、低賃金問題にも取り組んでいます。
9.「産業と技術革新の基盤を作ろう」
担い手が少なくなった農業を安定した産業に復興できるよう、すすめます。新しい農法を開発し、いままでのやり方にとらわれず、柔軟な発想で営農しています。
11.「住み続けられるまちづくりを」
隣接する住宅街と密接に結びつき、災害時には広域避難所としても開放できるように整備します。
12.「つくる責任つかう責任」
つくった野菜はすべて食べてもらえるよう、無駄のない作付け計画を行います。
廃棄するものはすべてえひめAIを使い、バクテリアの力を利用して分解し、再び土に還します。
15.「陸の豊かさも守ろう」
畑と農場敷地を中心に、自然にあるものを最大限に活用し、土と大地を守りながら営農しています。
牛糞や天草などをたい肥に使用することで、土本来の力を復活させます。
17.「パートナーシップで目標を達成しよう」
「捨てるもの」を畑で有効活用し、循環型農業を目指します。食品などの廃棄物でお困りの方はぜひご相談ください。
手を加えない野菜本来の形を知る
野菜にも様々な形があります。
千葉・市川で野菜と農業についての知識を深められる農業体験やアドベンチャー感覚で楽しめる収穫体験「ベジキング」をご案内しています。市場で定められた規格に合わない野菜が、大量に捨てられている現実があります。本来曲がった形で育つ野菜も、野菜売り場に並べた時の見栄えの良さのために、農家が手間暇かけてまっすぐに形を整えているのです。こうした規格外野菜を実際に畑で見ることで、野菜本来の状態を知っていただく良い機会になります。見た目の良い野菜も不恰好な野菜も、味は一緒です。ベジキングではスーパーで並ばない野菜を見つけ、食べることができます。野菜も見た目で判断できないという価値観に気づくきっかけ作りをいたします。
野菜を捨てないフードロスへの取り組み
千葉・市川で農業体験を通して農業全体の面白さをお客様に味わってもらうべく、様々なコンテンツを用意しています。畑で採れる野菜は傷もあり形や大きさがバラバラで不揃いなものですが、スーパーに並べられるのは見た目が整った綺麗な野菜ばかりなのです。不恰好な野菜の一部は農家が自分たちで消費していますが、それ以外は大半処分されています。傷があり形が不揃いなために処分されている野菜も、収穫し美味しく食べていただくことでフードロスにつながります。ぜひ、収穫体験「ベジキング」で様々な形の野菜を選んだり、畑でかじったりしてみて、「不格好でもおいしい」野菜を身近に見つけてみてください!
規格外野菜から食と農への理解を深める
千葉で農業体験を通して、食と農業の知識を深めていただける場を提供しています。畑で採れる野菜の大半が、食卓に並ぶことなく廃棄されているという農業の課題を多くのお客様に知っていただき、廃棄野菜を減らしていけるよう取り組んでいます。人と同じように、野菜も自然そのままの形や状態を良く知ることが大切です。畑に実る作物の自然のままの形を収穫していただくことで、規格外野菜も自然の恵みと捉え、お客様一人ひとりが食と農業への興味を深める経験を積める場を作っています。